Exhibition
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Plants drawing 2024
山田愛子 植物の有るとき
Gallery Aでは、2月22日から3月9日まで、山田愛子による個展「植物の有るとき」を開催いたします。本展では、「植物の生の時間」をテーマに、時の流れと共に変化した植物を素材に象ったドローイングやオブジェ、自然由来によるテキスタイルに詩の刺繍を施した作品などが2フロアにわたるギャラリー空間に多彩に展開されます。
山田愛子は、採取した野生植物や自身で育てた花々が土へと還るまでの移ろいを愛しみ、その日常から生まれる純粋な感動を平面や立体、インスタレーションといった多様なスタイルで作品に表現しています。 彼女の作品には、自然との対話から紡がれた柔和な視点と、丁寧に重ねられた手仕事の痕跡が息づき、そこには遊び心あふれるユーモアも織り交ぜられ、心温まる優しい空気が漂っています。 花弁や種子、萼、蔓、花芯(オシベ、メシベ)、虫食いの穴が空いた葉など、植物のフォルムや細部、構造の不思議を観察し、詩人のように思索し探求されたイメージは、命の鼓動を感じさせる生き生きとした明るさを湛え、儚くも尊い生の輝きをそっと映し出します。
「植物の有るとき」と題された本展では、ギャラリー空間に 植物の枯高の愛らしさが時間の記憶の光景となってポエティックに顕れます。 風土や雨風、太陽の光が刻んだ植物のあるがままの美しく逞しい様相から、私たち自身にもある今を生きる証を感じ取っていただき、騒々しい現実の中で忘れがちな、心を守る穏やかな深い呼吸を取り戻していただけることでしょう。 ぜひこの機会にご高覧賜りますれば幸甚に存じます。
山田愛子 プロフィール
熊本県生まれ。女子美術大学図案科を卒業後、江島任デザイン事務所勤務を経て、絵本やテキスタイル作品などの制作を行う。また、女子美術大学において、長年、教鞭を執り、デザイン教育の研究や後進の指導に携わる。同大学・大学院 デザイン学科教授を退職後は、穏やかな日常の中で創作活動を続け、個展や様々なプロジェクトで作品を発表するなど、さらに深まる表現の世界を楽しみながら活躍の場を広げている。
主な著書:絵本「しまちゃんとしましま」シリーズ(全3巻)/「楽しいモビール百科」/「すてきなおくりもの」(偕成社)/ 詩画集「野の花ノート」(文化出版局)/「たんぽぽコーヒーの時間に」(かど書房)
植物の有るとき
山田愛子
丘陵地の多い多摩市に長く住んでいます。
日々 四季の移ろいや いろいろな植物に魅せられています。
風の強い日は小枝や様々なかたちの葉などが落ちています。
そんな中から気になるものを拾ったり、種を蒔いたり、育てたり、
知人から頂いたりしている内に乾燥した植物が手元に増えていきました。
それらが誘いかけてきます。
「何かに生かして」
いろいろな植物に向かい合いながら、その奥には独自の構造や仕組みが
隠されていることに驚きます。例えば秋海棠の花や柘榴の花弁を押し花にして
数年振りに保存袋を開くと、色素が抜け落ち、美しい透明な花びらになっていました。
ガーベラやマリーゴールドの花芯(めしべ、おしべ)には種子たちが整然と並び、
成長の段階として順番があることをはっきり見ることが出来ました。
植物は自分だけの時間と記憶を持っており、どれも唯一無二であると思います。
手元にあった植物達は数年間の眠りから覚め、このたび出番を迎えることが出来ました。
もうしばらく地上に。
展覧会概要
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展覧会名:山田愛子 「植物の有るとき」
会期:2025 年 2 月 22 日(土)~ 3 月 9 日(日)
開廊時間:12:00 ~ 18:00
休廊日: 火・水曜日 ※祝日開廊
本展では展示の関係上 お花のお心遣いはご遠慮申し上げます
《 抽選販売のご案内 》
本展では、販売作品は抽選販売制とさせていただきます。
何卒ご理解の程、宜しくお願い申し上げます。
作品詳細につきましては、会期中にギャラリーにてご確認をお願いいたします。